2010年12月10日金曜日

2010年11月26日金曜日

日本人は移住民族


日本海は穏やかな湖のような海です。
ここを超えて多くの民族がやってきました。
日本民族は純粋ではありません。
日本は、豊富な多様性を大事にしたいものです。

図解メモ
  1. [ウィキ]-[検索:地図の一覧]-[東アジア]-[地図画像をコピー]-[PPTへ貼り付け]-
  2. [貼り付け]-[デザインタブ]-[書式タブ]-[トリミング]-[矢印:6ポイント]

2010年10月22日金曜日

プリントスクリーンの仕方

[]-[]-[]-[]-[]
手順
  1. [画面を表示]-[PrintScreenキー]
  2. [ppt]-[貼り付け]
  3. [図ツールタブ]-[書式タブ]-[トリミング]-[...]
  4. ...

2010年10月15日金曜日

PPTで合成画像:みかんと猫

手順

  1.  [挿入タブ]-[クリップアート]-[検索:みかん]
  2. [みかんの画像:右クリック]-[グループ化:グループ解除]
  3. [パーツをコツコツ削除]
  4. [検索:ねこ]-[合体] 

手順
  1. [図形描画グループ]-[図]-[ハート]
  2. [図形の枠線:6]-[図形の塗りつぶし:なし]
  3. [図形の塗りつぶし]-[図-[...]
[]-[]-[]-[]-[]-

2010年7月2日金曜日

ワープテキスト 草原 PSE


メモ:
ワープテキストボタン
レイヤースタイル:ドロップシャドウ
レイヤースタイル:光彩(外)

2010年6月25日金曜日

pse 人物

PSE 実践


FIFA 選手 地図  ロ ゴ  
幅を200%に


ジャ ヤバルマン カンボジア 神王思想
楕円形選択ツール

[カスタムシェイプツール]―[上のオプションバー:上左2]―[吹き出し背景色ボタン]
私は、神であり、王であるぞよ。




ホー チミン  ベトナム
[フィルターメニュー]―[アーティスティック]―[こする]


タ イ風景  プ ミポン国王  
人物を地図に貼り付け
人物の貼り付け:[Ctrl+A]―[Ctrl+C]
風景写真:[Ctrl+V]―[消しゴムで回りを消す]―[〇ボタンで確定]

文字入力 プミポン国王
1 文字を大きくする
[移動ツール]―[四角いハンドルをドラッグ]―[右下の〇:クリック]
*角度変更は下中央ボタンで

2 ワープテキスト、影
[テキストツール]―[文字選択]―[ワープテキストボタン]―[旗]

3 影
[効果パネル]―[レイヤースタイルボタン]―[右上メニュー:ドロップシャドウ:上段右の影]

4 光彩効果
[効果パネル]―[レイヤースタイルボタン]―[右上メニュー:光彩(外側):上右ボタン]
*微調整は[レイヤーメニュー]―[レイヤースタイル]で


マハティール   マレーシア
切り絵風に:[フィルターメニュー]―[アーティスティック]―[カットアウト]―[レベル数:@]―[エッジの単純さ:@]―[エッジの正確さ:1]

リー・ クアンユー   シンガポール
正円で切り抜く: [Ctrl+楕円形選択ツール]―[Ctrl+C]
[新規レイヤー]―[貼り付け]

ス カルノ インドネシア初代大統領  インドネシア地図
地図に人物を貼り付け


ホ セ・リサール  フィリピン地図
人物と地図を並べる
地図:[イメージメニュー:カンバスサイズ]―[幅:200%]―[基準位置:→(右矢印)をクリック]
人物:[地図に貼り付け]

2010年6月11日金曜日

PSEメモ

todo;あざやかに 歯を白く 肌をきれいに ほくろを消す 役者のみに



役者をふやす
コピースタンプツールで小鳥をalt+クリック
空白部をクリック

役者を減らす
コピースタンプツールで空白部alt+クリック
小鳥をクリック
*スタンプは50以上で

テキストをワープに
ワープテキストボタン
モノクロに
画質調整メニュー:モノクロバリエーション


回転
イメージメニュー:回転

役者を1羽だけ回転
投げ縄ツール:イメージメニュー:回転:選択部分を回転

2010年5月28日金曜日

2010年5月21日金曜日

関東7都県地図




グットいばらき

チバラキ

2010年5月7日金曜日

蜘蛛の糸 芥川龍之介

蜘蛛の糸
芥川龍之介

-------------------------------------------------------
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)蓮池《はすいけ》のふち

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)丁度|地獄《じごく》の底に

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]
-------------------------------------------------------



ある日の事でございます。御釈迦様《おしゃかさま》は極楽の蓮池《はすいけ》のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。

池の中に咲いている蓮《はす》の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色《きんいろ》の蕊《ずい》からは、何とも云えない好《よ》い匂《に おい》が、絶間《たえま》なくあたりへ溢《あふ》れて居ります。

極楽は丁度朝なのでございましょう。


やがて御釈迦様はその池のふちに御佇《おたたず》みになって、水の面《おもて》を蔽《おお》っている蓮の葉の間から、ふと下の容子《ようす》を御覧になり ました。

この極楽の蓮池の下は、丁度|地獄《じごく》の底に当って居りますから、水晶《すいしよう》のような水を透き徹して、三途《さんず》の河や針の山の景色 が、丁度|覗《のぞ》き眼鏡《めがね》を見るように、はっきりと見えるのでございます。


するとその地獄の底に、※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢《うごめ》いている姿 が、御眼に止まりました。

この※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それで もたった一つ、善い事を致した覚えがございます。

と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛《くも》が一匹、路ばたを這《は》って行くのが見えました。

そこで※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるも のに違いない。その命を無暗《むやみ》にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったか らでございます。


御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりまし た。
そうしてそれだけの善い事をした報《むくい》には、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。
幸い、側を見ますと、翡翠《ひすい》のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。
御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮《しらはす》の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御|下《おろ》し なさいました。



こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》でござい ます。

何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら闇からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますか ら、その心細さと云ったらございません。

その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微《かすか》な嘆息《たんそく》ばかりでございます。

これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦《せめく》に疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。

ですからさすが大泥坊の※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多も、やはり血の池の血に咽《むせ》びながら、まるで死にかかった蛙《かわず》 のように、ただもがいてばかり居りました。


ところがある時の事でございます。

何気《なにげ》なく※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天 上から、銀色の蜘蛛《くも》の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。

※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多はこれを見ると、思わず手を拍《う》って喜びました

。この糸に縋《すが》りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。

いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。

そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。


こう思いましたから※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》は、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上 へ上へとたぐりのぼり始めました。

元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。


しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦《あせ》って見た所で、容易に上へは出られません。

ややしばらくのぼる中《うち》に、とうとう※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなって しまいました。

そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。


すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。

それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。

この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。

※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」 と笑いました。

ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限《かずかぎり》もない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻《あり》の行列のように、 やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。

※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦《ばか》のように大きな口を開《あ》 いたまま、眼ばかり動かして居りました。

自分一人でさえ断《き》れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数《にんず》の重みに堪える事が出来ましょう。

もし万一途中で断《き》れたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎《かんじん》な自分までも、元の地獄へ逆落《さかおと》しに落ちてしまわ なければなりません。

そんな事があったら、大変でございます。

が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這《は》い上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりなが ら、せっせとのぼって参ります。

今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。


そこで※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己《おれ》のものだぞ。

お前たちは一体誰に尋《き》いて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚《わめ》きました。


その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を 立てて断《き》れました。

ですから※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多もたまりません。

あっと云う間《ま》もなく風を切って、独楽《こま》のようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。


後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。



御釈迦様《おしゃかさま》は極楽の蓮池《はすいけ》のふちに立って、この一部|始終《しじゅう》をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて※[#「牛へ ん+建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》が血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きに なり始めました。

自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ 落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。


しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着《とんじゃく》致しません。

その玉のような白い花は、御釈迦様の御足《おみあし》のまわりに、ゆらゆら萼《うてな》を動かして、そのまん中にある金色の蕊《ずい》からは、何とも云え ない好《よ》い匂が、絶間《たえま》なくあたりへ溢《あふ》れて居ります。極楽ももう午《ひる》に近くなったのでございましょう。


[#地から1字上げ](大正七年四月十六日)



底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第11刷発行
親本:筑摩全集類聚版芥川龍之介全集
1971(昭和46)年3月~11月
入力:平山誠、野口英司
校正:もりみつじゅんじ
1997年11月10日公開
2005年10月22日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったの は、ボランティアの皆さんです。

プロフィール HN

趣味  絵をかくこと・買い物
特技  絵をかくこと
進路  出版社 
長所  責任感がある
短所  忘れっぽい
自分を物に例えると 苺とバナナのふんわりボール 
良かったこと 高校の修学旅行
座右の銘  継続
尊敬する人 母親 
好きな食べ物 寿司 パスタ ラーメン
好きなもの、こと  絵を描くこと
行ってみたいところ  韓国
つらかったこと  友達とケンカしたこと

蜘蛛の糸 芥川龍之介

蜘蛛の糸
芥川龍之介

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【テ キスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)蓮池《はすいけ》のふち

|: ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)丁度|地獄《じごく》の底に

[#]:入力者注 主に外 字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「牛へ ん+建」、第3水準1-87-71]
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あ る日の事でございます。御釈迦様《おしゃかさま》は極楽の蓮池《はすいけ》のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。

池 の中に咲いている蓮《はす》の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色《きんいろ》の蕊《ずい》からは、何とも云えない好《よ》い匂《にお い》が、絶間《たえま》なくあたりへ溢《あふ》れて居ります。

極楽は丁度朝なのでございましょう。


や がて御釈迦様はその池のふちに御佇《おたたず》みになって、水の面《おもて》を蔽《おお》っている蓮の葉の間から、ふと下の容子《ようす》を御覧になりま した。

この極楽の蓮池の下は、丁度|地獄《じごく》の底に当って居りますから、水晶《すいしよう》のような水を透き 徹して、三途《さんず》の河や針の山の景色が、丁度|覗《のぞ》き眼鏡《めがね》を見るように、はっきりと見えるのでございます。


す るとその地獄の底に、※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢《うごめ》いている姿が、 御眼に止まりました。

この※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつ けたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。

と申し ますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛《くも》が一匹、路ばたを這《は》って行くのが見えました。

そ こで※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるもの に違いない。その命を無暗《むやみ》にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったから でございます。


御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※[#「牛へん+建」、第3水 準1-87-71]陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。
そうしてそれだけの善い事をした報《むくい》には、出来るな ら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。
幸い、側を見ますと、翡翠《ひすい》のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘 蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。
御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮《しらはす》の間から、 遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御|下《おろ》しなさいました。



こ ちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》でございま す。

何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら闇からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは 恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。

その上あたりは墓の中のようにしん と静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微《かすか》な嘆息《たんそく》ばかりでございます。

こ れはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦《せめく》に疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。

で すからさすが大泥坊の※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多も、やはり血の池の血に咽《むせ》びながら、まるで死にかかった蛙《かわず》の ように、ただもがいてばかり居りました。


ところがある時の事でございます。

何 気《なにげ》なく※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上 から、銀色の蜘蛛《くも》の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。

※ [#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多はこれを見ると、思わず手を拍《う》って喜びました

。この糸に縋 《すが》りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。

いや、うまく行く と、極楽へはいる事さえも出来ましょう。

そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められ る事もある筈はございません。


こう思いましたから※[#「牛へん+建」、第3水準 1-87-71]陀多《かんだた》は、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。

元 より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。


し かし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦《あせ》って見た所で、容易に上へは出られません。

や やしばらくのぼる中《うち》に、とうとう※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってし まいました。

そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見 下しました。


すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今で はもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。

それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしま いました。

この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。

※ [#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と 笑いました。

ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限《かずかぎり》もない罪人たちが、自分のの ぼった後をつけて、まるで蟻《あり》の行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。

※ [#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦《ばか》のように大きな口を開《あ》い たまま、眼ばかり動かして居りました。

自分一人でさえ断《き》れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人 数《にんず》の重みに堪える事が出来ましょう。

もし万一途中で断《き》れたと致しましたら、折角ここへまでのぼって 来たこの肝腎《かんじん》な自分までも、元の地獄へ逆落《さかおと》しに落ちてしまわなければなりません。

そんな事 があったら、大変でございます。

が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、う ようよと這《は》い上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。

今の中にどう かしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。


そこで※[# 「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己《おれ》のものだぞ。

お 前たちは一体誰に尋《き》いて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚《わめ》きました。


そ の途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立 てて断《き》れました。

ですから※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多もたまりません。

あっ と云う間《ま》もなく風を切って、独楽《こま》のようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。


後 にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。



御 釈迦様《おしゃかさま》は極楽の蓮池《はすいけ》のふちに立って、この一部|始終《しじゅう》をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて※[#「牛へん+ 建」、第3水準1-87-71]陀多《かんだた》が血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり 始めました。

自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、※[#「牛へん+建」、第3水準1-87-71]陀多の無慈悲な 心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。


し かし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着《とんじゃく》致しません。

その玉のような白い花は、御釈迦様の御足 《おみあし》のまわりに、ゆらゆら萼《うてな》を動かして、そのまん中にある金色の蕊《ずい》からは、何とも云えない好《よ》い匂が、絶間《たえま》なく あたりへ溢《あふ》れて居ります。極楽ももう午《ひる》に近くなったのでございましょう。


[# 地から1字上げ](大正七年四月十六日)



底本:「芥川龍之介全集2」 ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第11刷発行
親 本:筑摩全集類聚版芥川龍之介全集
1971(昭和46)年3月~11月
入力:平山誠、野口英司
校正:もりみつ じゅんじ
1997年11月10日公開
2005年10月22日修正
青空文庫作成ファイル:
この ファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、 ボランティアの皆さんです。

2010年4月30日金曜日

蜘蛛の糸

蜘蛛の糸

芥川龍之介




ある日の事でございます。御釈迦様おしゃかさまは 極楽の蓮池はすいけのふちを、独りでぶらぶら 御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いているはすの 花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろず いからは、何とも云えないに おいが、絶間たえまな くあたりへあふれて居ります。極楽は丁度朝 なのでございましょう。
やがて御釈迦様はその池のふちに御佇おたたずみ になって、水のおもてお おっている蓮の葉の間から、ふと下の容子よう すを御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄じ ごくの底に当って居りますから、水晶すいしよ うのような水を透き徹して、三途さんずの 河や針の山の景色が、丁度のぞ眼 鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。
するとその地獄の底に、※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多かんだたと 云う男が一人、ほかの罪人と一しょにうごめい ている姿が、御眼に止まりました。この※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事 を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘 蛛くもが一匹、路ばたをっ て行くのが見えました。そこで※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、い や、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみに とると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。
御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そ うしてそれだけの善い事をしたむくいには、 出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠ひ すいのような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘 蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮しらはすの 間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御おろし なさいました。



こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多かんだたで ございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら暗からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでご ざいますから、その心細さと云ったらございません。その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつくか すか嘆息たんそくば かりでございます。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦せめくに 疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多も、やはり血の池の血にむ せびながら、まるで死にかかったかわずの ように、ただもがいてばかり居りました。
ところがある時の事でございます。何気なにげな く※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりと した暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛くもの 糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多はこれを見ると、思わず手をっ て喜びました。この糸にすがりついて、どこ までものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山 へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。
こう思いましたから※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多かんだたは、 早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔か ら、慣れ切っているのでございます。
しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくらあせっ て見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼるうちに、 とうとう※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなって しまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。
すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。それからあのぼんやり光っ ている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも 出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限か ずかぎりもない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるであ りの行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはた だ、莫迦ばかのように大きな口をい たまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえれ そうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数にんずの 重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中でれ たと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎かんじんな 自分までも、元の地獄へ逆落さかおとしに落ち てしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、う ようよとい上って、細く光っている蜘蛛の 糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。
そこで※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸はお れのものだぞ。お前たちは一体誰にい て、のぼって来た。下りろ。下りろ。」とわめき ました。
その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立ててれ ました。ですから※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多もたまりません。あっと云うも なく風を切って、独楽こまのようにくるくるま わりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。
後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。



御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮 池はすいけのふちに立って、この一部始終し じゅうをじっと見ていらっしゃいましたが、やがて※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多かんだたが 血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地 獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着とんじゃく致 しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足おみあしの まわりに、ゆらゆらうてなを動かして、その まん中にある金色のずいからは、何とも云え ないい匂が、絶間た えまなくあたりへあふれ て居ります。極楽ももうひるに近くなったの でございましょう。
(大 正七年四月十六日)

図形いろいろ

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学年歴 

7月19日 通常授業
21日 前期授業終了
26日-31日 定期試験

8月2日~ 夏期休暇

9月21日 後期授業開始

10月11日 通常授業

10月29日-11月3日 秋霞祭 休講

12月22日 授業終了

1月6日 授業開始
14日-15日 臨時休講
25日-31日 後期定期試験

3月18日 卒業式

schedule

pc turn on

7/
pse プミポン国王
 qg 応用編」

6/25
PSE 059より


@@@5月28日
制度を理解
PSE

 図形のいろいろ 再


@@

埼玉県の5地域  Gdoc

 @@2010年5月21日
関東7都県の位置図
図書館説明


 @@@

蜘蛛の糸 朗読
プロフィール →kuwabaramasanori@gmail.com

Ctrl+T タブブラウザー
+Tab  左親指+左人差し指
蜘蛛の糸 青空文庫


@@@2010年4月30日
配布物
図形のいろいろ
15秒スピーチ

2010年4月23日金曜日

知的所有権の考え方を習得しよう


知的所有権の考え方を習得しよう

1  知的所有権とは何か

発明など精神的創作努力の結果としての知的成果物を保護する権利の総称。

知的所有権は、土地所有権のような物権(物に対する権利)、貸金返 還請求権のような債権(他人にある行為を請求できる権利)とならぶ財産権の一種であるが、知的成果という目に見えない財産(無体財産)である点でこれらと 大きく異なります。

知的所有権
著作権(表現を保護)
特許権(技術的なアイデアを保護)
実用新案権(技術的なアイデアを保護)
意匠権(物品のデザインを保護)
商標権(商品やサービスのマークを保護)                │

2  著作権とその保護について

皆さんが学生生活を送る時に注意しておく知的所有権に「著作権」があります。

これは皆さんが本や雑誌、音楽な どの情報を何気なく利用する場合、無意識のうちに著作権を侵害している場合があるので注意が必要です。

著作権は文化の発 展を目的とし、音楽、絵画、小説、映画、コンピュータ・プログラムなどの著作物を保護することを目的としています。

著 作権法では著作物を「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」(著作権法第2条1項)と定義し ています。

我 が国では、著作権は特許権などと異なり、権利の取得にあたって登録の必要はなく、著作物を創作した時に自動的に権利が発生します。

「著作権」を簡単にいうと、著作物を利用しようとする人に、著作権者が利用を認めたり(許諾)、禁止したりできる権利です。

したがって、著作権法で認められている例外を除いて、著作物を利用する際には著作権者の許諾を得る必要があります。



3  著作権法で認 められている例外に ついて(一部抜 き出し)

①私的使用のための複製 法第30条 

②図書館等における複製)法第31条 

③教科用図書等への掲載 法第33条 

④学校その他の教育機関における複製等 第35条

⑤引用 法第32条


4  著作物の引用について

皆さんがレポートや論 文を書いたりするときに、出典を明らかにせず引用したり、丸写しにしたことはありませんか? 実はこのような行為は著作権の侵害に当たるのです。

著作権法第32条には「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報 道、 批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」とあります。

公表された著作物は引用可能ですが、一定のルールがそこには求められます。

つまり自己の論説を展開する上などで、他者の著作権を不当に侵害しない範囲におい

て、引用することが認められるのです。

引 用部分が本文と比較して圧倒的に大きい、またさしたる必要性もないのに、むやみに引用することは許されないと解されています。

著作権法において正当な引用と認められるには、公正な慣行に従う必要があり、判例によって公正な慣行とは以下の条件を満たすことであると言 われています。


①著作物を引用する必然性があり、また、引用の範囲にも必然性があること。

引用先が創作性をもった著作物であることが必要

例「次のような文章がある」として、あとは丸写しにしたようなものは引用には当たらず、むしろ盗作に近い。

②質的にも量的にも、引用先が「主」、引用部分が「従」という関係にあること。

③本文と引用部分が明らかに区別できること

④引用元が公表された著作物であること

⑤出所を明示すること(著作権法第四十八条)


①~⑤の注意を守って引用する場合は適切に行いましょう。

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TIU 学年歴

TIU 学年歴

4月

12日 

13日-19日 

29日

開講

履修登録機関

通常授業

5月

25日-27日

履修科目取り消し申請期間

6月





7月

19日

21日

26日-31日

通常授業

前期授業終了

定期試験

8月

2日~

夏期休暇

9月

21日

後期授業開始

10月

11日

29日-11月3日

通常授業

秋霞祭 休講

11月





12月

22日

授業終了

1月

6日

14日-15日

25日-31日

授業開始

臨時休講

後期定期試験

2月





3月

11日

18日

卒業者発表

卒業式

制度・施設を理解し活用できるようにしよう

制度・施設を理解し活用できるようにしよう
学生生活で悩みやトラブルが生じたときに、どこへ行けばよいのかについて説明する。

1 身体や健康での悩み → 保健室

2 自分の性格、進路、人間関係、家族の悩み → 学生相談室(リーフレット参照)

3  他人からの性的に不快な言動の悩み 

   → セクシュアル・ハラスメント防止委員会(リーフレット参照) 

4  就職や進路のこと → 就職課

5  資格のこと → エクステンションセンター(講座ガイド参照)                                  


実施内容

保健室は高校にあるので、学生は利用しやすいが、学生相談室、セクシュアル・ハラスメント防止委員会、就職課、エクステンションセンターは、はじめての施設、制度であるため、それらの機能や役割を知らない。そこで、学生相談室、セクシュアル・ハラスメント防止委員会、エクステンションセンターについては、リーフレットやガイドを用いて説明をする。

1 学生相談室

学生が充実した学生生活を送れるようにサポートするところである。悩み事の相談にのってもらったり、必要な情報を受けたり、医療機関を紹介してもらえる。相談した人の秘密は必ず守られる。学生相談室の場所(保健室の隣)、相談の仕方(リーフレット参照)について説明する。大切なことは、困ってから行くのではなく、困らないために行く場所であること。


2 セクシュアル・ハラスメント防止委員会

セクシュアル・ハラスメントとは、相手方の意に反する性的な言動・行為を行うことによって、学習する権利を奪ったり、相手側に不快感や不利益を与え、教育・研究環境および学習・労働環境を悪化させることを言う。

大学はセクシュアル・ハラスメントがおきやすい場である。その理由は、教員が単位認定、進学に関する評価などで、学生に対してきわめて強い影響力を及ぼす地位にあること、教職員―学生、先輩―後輩という上下関係が存在していることがあげられる。

性に関する受け止め方には個人差がある。本人にとっては悪気のない冗談のつもりでも、相手が不快に思えばセクシュアル・ハラスメントになる。自分の家族や大切な人がされたら嫌だと感じることは、セクシュアル・ハラスメントになる可能性が高い。

セクシュアル・ハラスメントを受けたと感じたら、一人で悩まないで相談すること。相談の仕方についてリーフレットを参照しながら説明する。


3 就職課

就職課は、学生がさまざまな業種の中から自分にあった仕事を見つけて希望の就職が実現できるようにサポートしてくれるところである。1.2年生が自分の適性や進路を探求するための各種講座や、3,4年生を対象にしたエントリーシートや履歴書の書き方、模擬面接、模擬試験など多彩な内容の講座やセミナーが無料で開講されている。


4 エクステンションセンター

学生の国家資格や民間資格の取得をバックアップするところである。学生が資格取得のために、通学しながら他の専門学校に通うことをWスクールというが、これをしなくてもいいように、学内にエクステンションセンターを設け、各種資格取得講座、就職試験対策講座などを学内で受けることができる。

講座は、専門学校同等の実践的で充実した内容で、受講料は大学父母会の補助により一般の2分の1から3分の1程度である。年間延べ2千人以上の学生が受講している。

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2010年1月15日金曜日

インバウンド

インバウンド
 日本への外国人旅行客を指す。これに対し、日本人による海外旅行者数をアウトバウンドと呼ぶ。

インバウンドウィキペディア